床ずれの防止

 俗に言う寝たきりになった場合にはイヤでも床ズレ防止対策が必要になってきます。

 病状が重篤になって数日だけかも知れませんし、数ヶ月、数年続くかもしれません。

しっかりと備えて対応しないと、更に手当てが必要になってきますし、自宅では手に負えず、愛犬に可哀想なことをして後悔することにもなりかねません。

 からだが不自由になって動かせなくなったり、麻痺がありたりすると、寝床と接している部位の血液循環が悪くなって床ズレを起こすことがあります。

 床ズレは治りづらいことが多く、痛みをともなううえ、気をつけていても、化膿したり患部が細菌感染してしまうことが多くなります。

 床ズレのいちばんの原因は、皮膚や皮下組織が体重で圧迫されることです。

 体圧により血行が悪くなり、床に当たる部分に虚血性壊死が起こるのです。

 小型犬では寝たきりにならない限り、床ズレができるケースは少ないようですが、体重 が何十kgにもなる大型犬の場合、寝ている時間が長くなるだけで床ズレができる例も珍しくありません。

 自力で寝返りが打てなくなったり、寂たきりになった愛犬の床ズレを予防するためには、まず、体位変換をしてあげなければなりません。

 なるべく一箇所だけに圧力がかからないように、なるべく1〜3時間おきにからだの向きを変えてあげるのが望ましいようです。

 その際には、愛犬を驚かせないように必ず声をかけ、とくに痛みがある場合は慎重にゆっくりと行います。

 小型や中型犬の場合は直接抱いて体位を変えてあげればいいですが、大型犬の場合は予め敷いてあるバスタオルを担架代わりに行います。

 体位を変換する以外では、床ズレのできやすい部分の血行をうながすことで防げます。

 スキンシップやコミュニケーションを兼ねてマッサージをしてあげるのが一番の薬だと思いますが、ベッドやシーツの素材を十分検討しましょう。

 我が家では、低反発ウレタンのマットをベットにしていました。

 また、自分で動けないし、物も言えないわけですから、飼い主がたとえテレビを見ているにしろ、常に見える位置に寝かせたり、日中は外が見えるところに連れて行って犬も気分転換が出来るようにしてあげましょう。

 自分だったら何をして欲しいか、ということは犬も望んでいることでしょう。

 前に飼っていた犬は最期は2年くらいシャンプーはしてやっていなかったでしょうか。

 ケモノくさい、というよりは、家中が体液や薬のニオイが混ざって家族は麻痺状態になっていました。 

 当然、来客があった場合はニオイも気になるでしょうから、その対策も必要です。

 我が家では歩けこそしませんでしたが、ごはんも自分で食べなくなり、寝たきりになっていたのはほんの3日間くらいでしたが、犬の表情が「申し訳ないねエ。」とでも言っているようで、本当にけなげでした。

 できるだけのことをしてあげたり、苦しまない工夫をしたいものです。

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