老犬の問題行動

分離不安


分離不安とは、飼い主がいないと異常なまでに不安になる犬の心理状態と、その不安が引き起こすさまざまな問題行動のことをいいます。

  小さいときから、飼い主がどこへ行くのにもついてくる犬に育っていると、分離不安の症状が苦い頃にはそれほどでもなかったのに、犬が高齢化するとよりいっそう、ひどく現われることがあります。

 分離不安の原因のひとつに、高齢化による感覚機能の低下が上げられます。

  耳が聞こえにくい、もしくは目が見えにくくなったことで犬の不安感が増し、高齢化して飼い主への依存度が急激に増大するのです。

 独立心を育てることと、自分の判断能力を身につけさせることは、犬が苦いときから教えなければなりません。

  高齢の犬に分離不安の症状が見られ始めたときに、完全な痴呆症になっているとは限りません。

 過度に犬をかまうと、吠えれば飼い主がかまってくれることを知り、分離不安の症状がひどくなる
ことがあります。

 シニア犬になってから問題が起きた場合、いきなり隔離しても問題は解決できません。

 シニア犬は、生活の変更に対応しにいので、なるべく今までと変わらない生活の中で暮らしていけるように、工夫をしてあげる必要があるからです。

 ただし、夜間に徘徊したり、点滴を受けたりする場合などは、バリケンに待機させることも必要になってきます。

 苦いうちからバリケンで過ぎさせ、犬にとって快適で安心な場所となるようにならしてあげてください。

 不安だから吠えているわけではない場合もあります。

 もしかしたら、体に痛みがあってはえているのかもしれません。

  獣医師に相談して、原因をつきとめることが必要です。

◎分離不安のチェックリスト

□飼い主が目の前からいなくなると、鳴き続けたり周囲の物を破壊したりする
 □トイレ以外の場所で故意に排せつする
 □呼吸が荒くなり、口を開けて舌を出す「バンティング」と呼ばれる動作をする
 □よだれが出たり、ふるえたりする
 □下痢や嘔吐などの症状がある

老犬の認知障害

長寿化により、痴呆症状が現われる犬が増えています。

痴呆は加齢や病気、ストレスによって発症します。

愛犬に以下のような症状が見られたら、動物病院に相談することをおすすめします。

◎認知障害のチェックリスト

□自分の家やよく知っている場所で迷う
 □親しい人がわからない
 □いつもしていたことができない
 □注意力や警戒心がなくなり、無目的に動く
 □壁や空中をじっと見つめる
 □家族を喜んで迎えなくなる
 □なでたり抱き上げたりしても、喜ばない
 □飼い主の興味を引こうとしない
 □家族やほかの犬と遊ぼうとしない
 □言葉で合図しても応えない
 □昼に眠る時間が増える
 □夜にあまり眠らなくなる
 □夜間に家寮の中を徘徊する
 □夜間に意味もなく吠える
 □散歩に行こうとせがまない
 □屋内で粗相をするようになった
 □排尿・排便のコントロールができない
 □後退ができなくなり、家具と壁のあいだのわずかなすき何に入りこんで出てこられなくなる
 □犬の名前を呼んでもわからない

犬に認知障害の症状が見られたら

魚肉や魚油、植物油に含まれているエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)、抗酸化作用があるビタミンEとCなどを含む栄養補助食品やサプリメント、脳の加齢性変化に伴う行動異常を軽減する「b/d」(brain,behavior/diet)という処方食などもあります。

犬が夜中に目を覚ますなど睡眠サイクルに変化が見られるようになったら、痴呆症の始まりかもしれません。

早めに獣医師に相談しましょう。

また、犬を昼間はなるべく起こしておいて、適度に散歩をしたり、まめに話しかけたり、ブラッシングやマッサージをしてコミュニケーションをとったりすることで、夜は眠るようにさせます。

老犬の認知障害が進行すると、円を描くように歩き回る徘徊の症状がしばしば現われます。

徘徊の行き先が想像できない人間の認知障害と違って、認知障害の犬の場合はただぐるぐる回るなど、一定方向に進むだけです。

市販されているお風呂マットを数枚つなげて円形にすれば、継ぎ目がない「エンドレス・ケージ」を作ることができます。
※ドラム缶を輪切りにしたようなイメージでしょうか

エンドレス・ケージの内側にはトイレシートを敷き、犬が徘徊を始めたらエンドレス・ケージに入れましょう。

犬はケージの中をぐるぐると動き回った後、疲れて眠ってしまいます。

愛犬の生活時間で昼夜が逆転してしまったり、過度の吠えが続いたり、飼い主だけの努力ではどうにもならないことや、負担が大きいこともたくさんでてくると思います。

そんなときは、信頼できる獣医師になんでも相談してみましょう。

薬物の利用や、栄養食品による補助療法、生活の工夫など、専門家の治療やアドバイスを受けることで、犬の負担だけでなく飼い主の負担も軽くなり、解決の糸口が見つけられると思いますよ。

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