老いの兆候

老化による感覚機能の低下は、まず聴覚に出ます。

徐々に難聴になり、飼い主が名前を呼んでも気づきにくくなります。

苦い頃から慢性外耳炎を患っていたことによる難聴や、頭部が左右どちらかに傾く斜頸を起こす前庭疾患もよく見られます。

犬が頭を振る、耳をかくなどの行動が見られるときは、獣医師に診察してもらいましょう。

犬はもともと視力が弱い動物なので、人間ほど視力にたよっていません。

それゆえに、犬が盲目になっても、飼い主がすぐに気づかないことも往々にしてあります。

暗くなると階段をうまく昇れなくなったり、つまづいたり、以前に比べて臆病になったり、神経質になったという場合には、眼が見えにくくなった可能性があります。

また、白内障でもっとも多いのが、老齢性の白内障です。

点眼液などによって進行をある程度止めることができますが、専門医による高度な医療技術と医療機器が必要です。

代謝率が低下します

犬が7歳を過ぎると、エネルギーの代謝率が約20%低下すると言われています。

筋肉と脂肪率も低下して、体内の構成比率が変わってくるので、ドッグフードや薬の摂取量、必要な栄養量も変化します。

老化により筋肉量も減るので、犬の行動がゆっくりになります。

行動が遅くなっても、毎日の散歩は欠かさないようにしましょう。

毎日少しでも散歩をすることは、少ない筋肉を維持し、新鮮な空気を体内に取りこむためにも大切です。

犬の嗅覚だけは、老化してもはとんど衰えません。

感覚機能の老化を遅らせるためには、犬がストレスを感じない程度に外出して、犬の聴覚や視覚、脳に適度な刺激を与えることが大切です。

老犬は肺の弾力が衰え、肺活量が低下するので、体は酸素不足の状態になっています。

また、心臓疾患にもなりやすく、タバコは犬にアレルギーを引き起こす要因となるので、老犬の前での喫煙はとくに避けましょう。

そそうをするようになります

苦い頃はトイレシートの上で排せつができていた犬が、トイレ以外の場所でウンチなどをしてしまうことがあります。

これは排せつをコントロールしていた脳の働きが衰えることと、椎間板変性が脊髄の神軽を圧迫し、膀胱の括約筋への神経伝達に障害が生じることが主な原因です。

そこには病気がかくれているかもかもしれません。

愛犬が粗相をするようになったら、まず獣医師の診察を受け、環境を整えたうえでオムツなどの介護用品を上手に使用しましょう。

犬が一晩中家の中を歩きまわったり、夜中に理由もなく吠えたりすることもあります。

これは犬の痴呆が進んだ状態ですが、耳や目が衰え、周囲の状況がわからず不安になっている場合も考えられます。

痴呆化した犬の生活が昼夜逆転してしまって、犬が昼間ウトウ卜しているなら声をかけたり、かまったりすることで、犬の体内時間を正常に戻すよう心がけましょう。

五感が衰えて心細くなっていることが原因なら、犬の寝る場所を自分たちの寝室に移動させるなど、飼い主が近くにいることを伝えて、犬の不安を解消させてあげましょう。

感覚機能の衰えによる恐怖心や、慢性的な病気による痛みから、犬が神経質になったり攻撃的になったりすることがあります。

それまで従順な性格だったのに、飼い主が触ると過敏に反応して攻撃的なしぐさが見られる場合、聴覚や視覚、または体のどこかに異常があるかもしれません。

同じ場所を何回もまわり続けたり、壁やすき間に頭を押しつけたりすることもあります。

認知障害もしくは環境の変化が原因である場合が多いので、猷医師に相談をしましょう。

加齢とともに不安感が増し、飼い主への依存度が高くなることもあります。


老化の徴候

 

老齢期にさしかかったころから、犬の体にさまざまな老化のサインが表れてきます。

<毛>
○被毛が薄くなる
○長毛種、短毛種を問わず、毛づやが悪くなり、薄くなって地肌が透けてくる。

<色>
○色素が薄くなる
○顔まわりの被毛やヒゲの色が抜けて白っぽくなる。全身の被毛が退色していく。
また、鼻の頭に白っぽい斑点ができ、全体に白っぽくなる。

<目>
○目の色が角度によって青白く見える
○視力が衰え,目が白く濁ってくる(白内障)

<耳>
○音への反応が鈍くなる
○ 飼い主の呼びかけや音への反応がにぶくなる
(※ただし、聞こえているのに無視 している場合もあるので要注意です)。

<歯>
○口臭がする
○歯石や歯の摩耗が原因で歯周病になり、歯が抜けることも。口臭がきつくなる。
(※定期的な歯磨きや歯石除去処置で防ぐことができます)。

<足腰>
○動作が緩慢になる
○起きあがり方が「どっこいしょ」といった感じの重い動きになる。
○歩くときに足腰がふらつく。

<食>
○食が細くなる
○臭覚や味覚の衰えから、味の濃いもの、臭いの強いものでないと食欲を示さなくなる。

<睡眠>
○多少の物音で起きなくなる
○一日中寝ているような感じになったり、いびきをかいたりするするようになる。

<排泄>
○下痢をしたりお漏らしするようになる
○排泄量が減ったり、尿の色が変わる、また、決まった場所以外でお漏らしするようになる。

これらのサインは、老化だけでなく、病気が原因で表れることもあります。
なんでも歳のせいにしないで、いつもと違うと感じたら、動物病院に相談してみてるほうが良いでしょう。

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